歯ぎしり・食いしばりを深掘り!
今回は歯ぎしり・食いしばりについてちまたでよく聞かれる質問について、治療家としての考えとともに深堀してみました!
院長青山は歯ぎしり・食いしばりをするクセが昔からあります!
青山の体験談や身体のバランスという概念から歯ぎしり・食いしばりを考えてみましょう!!
あくまでも青山の個人的な感想なので参考までに。
歯ぎしり・食いしばりのセルフチェック

❏ 朝起きると「アゴがだるい」
❏ 「アゴの関節が痛い」などの症状がある
❏ 歯がすり減っている、歯が欠けている
❏ 内側の歯ぐきに硬い「コブ」がある
❏ 「エラ張り顔」になる
❏ 原因不明の頭痛や肩こりに悩まされる
ちまたでよく聞かれる質問に答えました

歯ぎしり・食いしばりの原因ついて
【歯ぎしり・食いしばりをする原因は何ですか?】
最も有力なのがストレスです。 睡眠中に無意識に歯を食いしばることで、ストレスを発散させていると考えられます。
また、噛み合わせの不適合も歯ぎしりを引き起こす原因の一つです。 上下の歯で噛み合せた時に、特定の歯が強く接触することで、歯ぎしりの原因となることもあります。
眠りが浅いとき、無意識に咬筋(頬の筋肉)に力が入ってしまうことで発生します。 熟睡しているときは筋肉の動きが抑制されるため、歯ぎしり・食いしばりは発生しません。
ただ、熟睡していても「飲酒・喫煙」「カフェイン摂取」「ストレスの蓄積」などで眠りが浅くなると、筋肉の抑制が解けて歯ぎしり・食いしばりが発生しやすくなります。
院長青山の考え
ストレスがなくても歯ぎしり・食いしばりはします。
特にパソコンや細かい作業など集中したい時に、食いしばることで身体や目線を固定していると考えます。
固定部分がないと身体は自由に動かすことが出来ません。
食いしばることで首を固定して目の動き・手先の動きに集中しているのではないかと考えます。
個人的にはストレスは完全に悪ではなく、ゼロだと成長がなくなるので適度には必要だと考えます。
もちろん過剰なストレスはよくはありませんが、感覚として100~110%の肉体的・精神的な負荷を定期的にかけることによって成長するのではないでしょうか。
【歯ぎしり・食いしばりは栄養不足が原因ですか?】
ビタミンB群が不足すると糖質の代謝がうまく行えず、乳酸として体内に蓄積されます。
このことが原因で歯ぎしり・食いしばりが起こると言われています。
ナイアシンを摂取することで糖質・脂質・アミノ酸の代謝をあげて血糖値の上昇、そして酸化ストレスを軽減することで、歯ぎしり・食いしばりが起こるのを減少させる効果があると言われています。
ナイアシンとは、別名「ビタミンB3」と呼ばれ、血行を良くし肌を健康に保つ作用が有名ですが、実は、セロトニンがメラトニンに変化する過程で必要な栄養素がこのナイアシンなのです。
ナイアシン不足だとしっかり朝食をとっても充分なメラトニン生成にはつながりませんので、ナイアシンを食事からしっかり摂取することが大切です。
ナイアシン(ビタミンB3)を多く含む食品:動物性食品、植物性食品のどちらにも多く含まれます。
特に、レバーや赤みの魚などに多く、そのほか、大豆や卵、きのこ類などにも含まれています。
院長青山の考え
ナイアシン不足で起きている方もいますが、私は全く効果は感じられませんでした。
歯ぎしり・食いしばりをする方に多いのが、歯ごたえのある物を好むということです。
特に多かったのがガムです。私も味の無くなったガムをひたすら噛み続けていましたが、顎にある咬筋や側頭筋に負担がかかるため筋肉が異常に発達して、歯ぎしり・食いしばりが強くなりました。
何でもやりすぎ、やりっぱなしで良いことはありません。
一日中嚙み続けるのはやめて、ガムは味が無くなったら出しましょう。
歯ぎしり・食いしばりの治療について
【歯ぎしり・食いしばりは治したほうがいいですか?】
歯ぎしり・食いしばりは放っておくと、歯の表面が削れてしまったり、顎関節症になってしまったりするなどのリスクが発生してしまいます。
また、歯を支える歯茎や顎骨にも悪影響を及ぼします。
強い力がかかることで歯が揺さぶられ、それを支える顎骨が徐々に溶かされ始めます。
歯と歯茎の隙間が広がると、細菌が入り込みやすくなりますので、歯周病が悪化してしまいます。
院長青山の考え
歯ぎしり・食いしばりはゼロにならなくても良いと考えています。
そもそも歯ぎしり・食いしばりはクセなので、0にしようとすると歯ぎしり・食いしばりが治らないことにストレスを感じてしまいます。
0ではなく、今現在の歯ぎしり・食いしばりが100だとしたら、70~60くらいに軽減することを目指すことで、日々の負担は確実に減ります。
歯の表面が削れる対処療法としてマウスピースは重要なので、今通っている歯医者さんへご相談ください。
【マウスピースで歯ぎしり・食いしばりは治りますか?】
歯ぎしりは癖であるため、マウスピースでその癖を改善することは難しいと考えます。
マウスピースはあくまでも歯ぎしり・食いしばりによって起こる、歯が削れるなどの対処療法としては必要だと考えます。
とはいえ、自分に合わないマウスピースを使うと、歯並びに影響が出たり顎の位置がずれたりして逆効果となるので、今通っている歯医者さんへ相談していただくことが大事です。
院長青山の考え
かれこれ5年以上マウスピースをつけていますが、マウスピースで歯ぎしり・食いしばりは治りません。
ただ歯が削れる予防にはなるので、現在もしています。ちなみに、私はハードタイプと呼ばれる固いマウスピースをしています。
マウスピースは慣れるまでは違和感がありますが、自分の歯の代わりに削れてくれているので感謝して、歯ぎしりしています。
歯ぎしり・食いしばりのセルフケアについて
【歯ぎしり・食いしばりが軽減する、正しい舌の位置は?】
歯ぎしり・食いしばりを軽減するには、スポット部分に舌の位置をキープすることが重要です。
スポット部分とは上の前歯裏側の丸く膨らんだ部分で、この部分に舌先があり上顎に舌全体がべったりとくっついているのがよい状態です。
スポット部分に舌の位置をキープできない場合、舌の筋力が衰えている可能性があり、鍛える必要があります。
この位置に舌の先端を置くと、自然に下顎安静位になり、上下の歯に力を入れて食いしばることができなくなります。
院長青山の考え
私自身も舌が思いっきり落ちていました。
舌のトレーニングをお風呂上りに毎日、2週間ぐらいで舌の位置が上がっていることを実感できます。
歯ぎしり・食いしばりだけでなく、二重あごを減らしたい方にもおすすめです。
【歯ぎしり・食いしばりはどこをほぐせばいいですか?】
歯ぎしり・食いしばりがある方は咬筋や側頭筋、胸鎖乳突筋や斜角筋が緊張します。
また、顎周りだけでなく肩上部、背部、上腕部、前腕部が緊張している方が多くみられます。
院長青山の考え
セルフケアをする場合はマグネシウムオイル、マグネシウムオイルスプレーなどを使うことで緊張が緩みやすくなります。
(敏感肌の方は赤くなることがあるので、水で薄めて使うことをおすすめします)難点はぬった後、若干ベタつきます。
その他
【歯ぎしり・食いしばりをするのはどんな性格の人?】
性格的な特徴としては、真面目すぎてストレスをためやすい、責任感が強く頑張りすぎてしまう 、目的を達成するために精力的に働く、いつも時間に追われている、攻撃的、競争心が強い、ストレスをうまく発散できないタイプの人が挙げられます
またストレスは身体の疲労とも関係があるので、慢性的な忙しさに追われているような環境の場合も、歯ぎしり・食いしばりの原因になると言われています。
院長青山の考え
目的を達成するために精力的に働く、攻撃的、競争心が強いなどほぼ当てはまっていますが、これは生まれつきの性格なので変えられません(笑)
性格はよくわかりませんが、身体の疲労と歯ぎしり・食いしばりの強さに比例する感覚があります。
疲労回復には①寝る・②食べる・③動くの順番に見直すことで改善します。
体調管理というとすぐに運動をしたがりますが、まずはしっかり睡眠をとった方が回復します。
青山バランスアップ治療院ではどうケアする?

①歯ぎしり・食いしばりをしやすい姿勢・体勢がある
例えば、怒っているときは前傾姿勢になり、肩に力が入り、険しい表情になります。
悲しいときはうつむいて、首が傾き、ため息をつきます。
歯ぎしり・食いしばりもまたしやすい体勢になっていれば歯ぎしり・食いしばりは増えます。
ポイントは猫背、ストレートネック、巻き肩、反り腰です。
直接歯ぎしり・食いしばりと関係ないように思いますが、身体からの影響は大きいと考えます。
施術していると猫背、ストレートネック、巻き肩、反り腰が良くなっていくことで歯ぎしり・食いしばりが減る傾向にあります。
②まずは体調と肩首周りの状態はだけは良くしておく
歯ぎしり・食いしばりはやめた方がいいとはわかっていても、無意識にやっている事なのですぐには解決しません。
肩首が緊張していると歯ぎしり・食いしばりは増えます。
よって、肩首周りのケアとして、マグネシウムオイルを使ったマッサージ、胸鎖乳突筋・斜角筋のストレッチ、鎖骨を動かす運動をこまめにすることが重要です。
最近は簡単にできる耳をつまんでクルクルと回す運動をおススメしています。
た、肩首以外の部分や内蔵の調子が悪いと、身体の不調からストレスを感じてしまい、歯ぎしり・食いしばりが増えることもあります。
③飲酒、スマホ、ストレス対策を用意する
お酒を飲むと交感神経が優位になるため睡眠が浅くなり、歯ぎしり・食いしばりが増えます。
特に寝る前の飲酒は最悪です。飲む時間、飲む量を考えることで歯ぎしり・食いしばりを緩和できます。お酒を飲む場合就寝前は避けて、水を多めに摂りましょう。
また、どうしても遅い時間まで飲まなければならない時は歯ぎしり・食いしばりのことは諦めて、マウスピースだけは装着して歯を守りましょう。
寝る前のスマホはブルーライトの影響や、脳への刺激によって交感神経が優位になるため睡眠が浅くなり歯ぎしり・食いしばりが増えます。
また、ニュースサイトの見出しやコメントを見ると余計な感情が沸き起こります。スマホの見過ぎで良いことは一つもありません。
寝る前に見るなら、せめて朝早く起きて見る方が良いです。
ストレスの管理はストレス解消法をどれだけ多く持っているかが重要です。
食べ物でストレス解消は一時的にストレスを下げているだけで、すぐに戻ります。
また、ストレスが溜まったら解消するのではなく、ストレスが溜まる前に定期的に解消しておくこと、ストレスによる突発的な過食や行動が減ります。
歯ぎしり・食いしばりをしつづけると…

歯ぎしり・食いしばりを放置するとどうなるのか。
実際歯ぎしり・食いしばりを放置していた青山の体験談です!
生まれてから30代前半まで
幼少期から歯は丈夫な方で、虫歯は一切なく歯医者さんにお世話になることもなく、のびのびと生きてきました。
専門学生の頃に親知らずが生えて口が開かなくなりましたが、歯学部の教授に「君の顎は縄文人のような古いタイプだから生えても大丈夫だよ」と言われ、様子をみていました。
結局、親知らずは4本とも無事に生えました。
30代前半まで歯医者さんにお世話になることはなかったのですが、知り合いの歯科衛生士さんに歯ぎしり・食いしばりがひどいよと指摘され、久しぶりに歯医者さんへ通うことに…
歯周病治療期
自分の歯はちっちゃくて可愛いなと思っていましたが、どうやら歯ぎしり・食いしばりによって歯が削れていたのと、歯茎が腫れてしまっていたため小さく見えるとのことでした。
「どうしてここまでほっといたのか」と院長先生に叱られました。
さらに右の奥歯の土台の骨が歯ぎしり・食いしばりによって溶けてしまい、奥歯自体も治療しなければならなくなるとのこと。
反省して、まずは歯肉炎・歯周病の治療をします。
再生医療期
先生や歯科衛生士さんの処置と、日々のブラッシングのおかげで歯周病・歯肉炎は改善し、いよいよ溶けてしまった奥歯の土台の骨の再生医療を始めます。
歯茎をめくり、再生するタンパク質を塗って歯茎を戻します。
そこから数か月後、レントゲンで確認すると少しづつではありますが、土台の骨が再生してきました。
根の治療期
土台の骨が出来てきたので、ようやく神経の治療をして、セラミックをかぶせて数年にわたる歯周病・歯肉炎・歯の再生医・根の治療が終わりました。
現在
歯の状態は落ち着いており、三ヶ月に一回の歯のメンテナンスで経過を診ています。
毎日のセルフケアでマウスピース装着、風呂上りにマグネシウムオイルで咬筋・側頭筋のマッサージ、舌のトレーニング、胸鎖乳突筋・斜角筋のストレッチをすることで睡眠中の歯ぎしりは軽減しています。
また、最近では鎖骨を動かす運動や耳をクルクルと回す運動なども仕事の合間に取り入れています。
まとめ
歯ぎしり・食いしばりはすぐに悪影響がでないので、ついつい放置しがちですが、年単位で放置すると歯や歯茎、そして土台の骨までもダメージがあるということを痛感しました。
また、治療のために膨大な時間とお金もかかりました。
歯ぎしり・食いしばりをしている方はまず歯医者さんに診てもらい適切な処置を受けた後に、治療院や整骨院でケアすることをおススメします。