朝、口が開きづらいのは顎関節症のサイン

▢ あくびをしたら顎がカクカク鳴る
▢ しゃべっているとアゴが疲れる
▢ 大きく口を開けられない
▢ 顎の付け根が痛い・重い
実はこれ、すべて顎関節症の症状です。
最近では20〜40代の女性に急増しています。美容や食事・会話に支障をきたすだけでなく、肩こり・頭痛・めまいなどを伴うこともあります。
顎関節症ってなに?
顎関節症は、あごの関節(顎関節)や周囲の筋肉・靭帯に不具合が起こることで、
あごの痛み
開けづらさ
異音(カクカク・ジャリジャリ)
などが生じる状態です。
原因は1つではなく、「噛み合わせ」「姿勢」「筋肉の緊張」「ストレス」「歯ぎしり・食いしばり」などが複雑に絡み合っています。
ちまたでよく聞かれる質問に答えました

Q1. 顎が「カクッ」と鳴るのですが、放っておいても大丈夫ですか?
A. クリック音がするのは顎関節のズレ、軟骨の変形や硬化などいろいろ考えられます。
痛みがなければ基本的には大丈夫ですが、長期間鳴っている場合は、まず現在通っている歯医者さんで診断していただいた後、当院に来院していただいてます。
Q2. 朝、口が開きにくいのはなぜですか?
A. 睡眠の質が悪くなっている方が多くみられます。交感神経優位の状態になっているので、まずは睡眠状態を良くするために、セルフケア指導をします。
Q3. マウスピースをしていても治りません。整体でよくなるのでしょうか?
A. マウスピースは歯の保護なので、顎関節症が良くなった方はあまり聞きません。
整体で良くなる方もいますが、慢性的、変形が強い、痛みが強い場合、症状は軽減しますが完全に良くなることが難しい場合があります。
来院時に状態をみて、どれくらいの頻度の来院が必要か、どの程度改善するかを丁寧にお伝えしています。
Q4. 顎関節症ってストレスと関係あるんですか?
A. 顎関節症の方をみると、ほとんどの方が歯ぎしり・食いしばりをしています。
歯ぎしり・食いしばりの原因はほぼストレスです。
ストレスは溜まってから解消するのではなく、溜まる前に定期的に解消することをおススメしています。
Q5. 顎関節症は女性に多いと聞きました。本当ですか?
A. 男女差はあまり感じません。どちらかというと、男性の方が顎まわりの症状に対して神経質になってしまい、ストレスを感じている方が多くみられます。
Q6. 顎のズレで顔がゆがんで見えることもありますか?
A. 来院されるほとんどの方がゆがんでいます。長期間、顎関節症の症状を我慢していたんだと思います。
一見すると左右対称ですが、口を開けてもらうと左右に大きくずらしながら開ける方が多いです。
結果として筋肉の大きさ、たるみ、むくみの左右差が起きています。
Q7. 顎関節症の治療に何回くらい通えばいいですか?
A. 状態によって通院頻度はかなり変わります。
最近起きたものや、軽度の場合は変化が速いですが、慢性化した顎関節症の場合は長期的な施術が必要となります。
また、痛みが強い場合は炎症が起きていることもあるので、炎症がおさまるまで痛みが変わらないこともあります。その場合、まず現在通っている歯医者さんに相談してからの来院をおススメしています。
Q8. 顎だけでなく、頭痛や肩こりもひどいのですが関係ありますか?
A. 咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋と斜角筋、頸椎の状態も関係するので、顎関節症だけでなく頭痛や肩こりもある方が多くみられます。
また、自律神経症状やストレス過多による精神的な部分のケアも重要だと考えています。
Q9. 整体はバキバキ鳴らしたり痛いことをされます
A. 無理な矯正や施術は行いません。
特に炎症や変形が疑われる場合、また症状が強い場合は専門の医療機関の受診をすすめます。
Q10. 自宅でできるセルフケアはありますか?
A. 首の筋肉のストレッチ(胸鎖乳突筋と斜角筋)、マグネシウムオイルでマッサージ、顔のマッサージ(咬筋、側頭筋)、舌のトレーニングなどなど、院長青山自身歯ぎしり・食いしばりのクセがあるので一人一人に合ったセルフケアを指導します。
顎の不調は姿勢と全身バランスからくる

ねこ背 → 首・肩が前に出て、顎に負担
巻き肩 → 咀嚼筋や首の筋肉が緊張
睡眠不足 → 食いしばりや自律神経の乱れ
など、全身の歪みや自律神経の状態とも深く関係しています。
整体でのアプローチ例(当院のケース)
顎関節の可動域評価と、顎関節の調整
後頭骨、頸椎、胸椎、肩甲骨の調整
顎のまわりの筋肉の調整
(咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋・斜角筋)
全身のバランス、姿勢チェック
当院は痛みのある部位だけに注目するのではなく、なぜ顎関節に負担が集中したのかを追跡し、根本から改善することを目的としています。
よって、必ずしも顎関節症の原因が顎まわりにあるというわけではありません。
最近実践している、簡単セルフケア
院長青山自身歯ぎしり・食いしばりをクセとしてあるので、さまざまなセルフケアを自らの身体で実践しています。
耳に輪ゴム
簡単で耳に輪ゴムをかけて寝るだけです。朝起きた時の顎まわりの緊張感が和らぎます。
私はデスクワークをする時にも輪ゴムをかけます。
放っておくとどうなる?

顎が開かなくなる「開口障害」
慢性的な頭痛や肩こり
顔のゆがみやむくみ
などにつながるリスクがあります。まずは現在通っている歯医者さんへご相談ください。
まとめ
朝、口が開きづらい
食事中に顎が疲れる
顎だけでなく、肩や首もつらい
マウスピースでも変化を感じない
そんな方は、「顎だけの問題ではないかも?」という視点で身体を見直してみましょう。
当院では、顎関節症を全身バランスの観点から整えるケアを提供しています。