秋になっても、なぜか疲れが抜けないあなたへ
「朝起きてもダルい…」
「なんだかイライラしやすい」
「夜眠りが浅くて寝た気がしない」
それ、“夏の疲れ”じゃなくて、“秋バテ”かもしれません。
そしてその原因、じつは「自律神経の乱れ」にあることが多いのです。
この記事では、なぜ秋に不調が起きやすいのか?
そのカギを握る「自律神経」の仕組みと、整体的な視点からの解決策をご紹介します。
【第1章】「秋バテ」は季節の変わり目?

秋バテとは?
夏の冷房や暑さによる疲労が回復しないまま、気温が急に下がることで自律神経が混乱し、身体が不調をきたす状態です。
特に以下のような症状が代表的です。
朝のだるさ・起きづらさ
日中の集中力低下・眠気
夜の不眠・中途覚醒
肩こり・頭痛・腰の重だるさ
イライラ・不安感
手足の冷え・胃腸の不調
秋田の気候と秋バテの深い関係
秋田県を含む東北地方では、9月以降昼夜の寒暖差が大きくなります。
日中25℃、朝晩15℃以下という日も多く、身体は「冷房」と「寒暖差」のダブルパンチを受けることになります。
この気候変動が、自律神経のバランスを崩す大きな引き金になるのです。
【第2章】不眠・イライラ・疲れやすさの正体

自律神経ってなに?
自律神経は、自分の意思とは関係なく、体内の機能を調整してくれている神経ネットワークです。
交感神経:活動モード(昼・緊張・集中・運動)
副交感神経:回復モード(夜・リラックス・消化・睡眠)
この2つが1日を通してバランスよく入れ替わることで、私たちは健康な状態を保っています。
なぜ秋に自律神経が乱れるの?
🔶 冷房による“冷え疲れ”が残ったまま、寒暖差ストレスが追加される
🔶 日照時間が急激に減ることで、セロトニンやメラトニンなどのホルモン分泌が低下
🔶 夏の高温で交感神経が常に優位→秋にブレーキがかけられず暴走
🔶 不規則な生活リズム(夏の夜更かし・冷たい物の摂り過ぎ)
こうして、「休まるべきタイミングで副交感神経が働かず、交感神経が暴走したまま」の状態が続きます。これが秋バテです。
【第3章】秋バテと関連のある身体の反応

肩こり・首こりが悪化するワケ
寒暖差や冷房により、僧帽筋・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋などの温度センサーが過敏化し、持続的な筋緊張が生じます。
この筋緊張が、交感神経の暴走(興奮状態)をさらに助長し、肩こり→頭痛→不眠という悪循環に陥ります。
呼吸が浅くなっている人が多い
猫背やストレスにより、横隔膜や肋間筋が機能低下し、呼吸が浅くなります。
これにより血中の酸素濃度が低下し、脳や筋肉が“酸欠状態”になってしまうのです。
→ だるさ・疲労感・集中力の低下・うつっぽさにつながります。
内臓の冷えも見逃せない
腸は“第二の脳”とも言われ、自律神経と密接にリンクしています。
夏に冷たい飲食物が増えると、腸が冷え、副交感神経の働きが鈍くなり、免疫・ホルモン分泌も低下します。秋以降にその影響が出てきます。
【第4章】整体的アプローチでの「秋バテ改善」

1. 背骨・骨盤・肋骨のゆがみ調整
交感神経幹・迷走神経・胸部交感節・頚椎のラインを調整し、神経伝達の正常化をはかります。
とくに肋骨と横隔膜の動きを出すことで、深い呼吸が可能になります。
2. 自律神経ラインの“過緊張”ポイントをリリース
後頭下筋群(副交感神経の反射区)
胸鎖乳突筋(脳への血流)
横隔膜〜骨盤底筋(呼吸とリラックス)
など、神経リレーの要所をゆるめることで、身体は「安心モード」に切り替わります。
3. 生活習慣の見直し
就寝前のスマホを避ける
湯船に15分以上つかる
夕方以降のカフェイン制限
【第5章】今日からできる秋バテ解消セルフケア

🔷 背中ほぐし呼吸(交感神経ダウン)
壁に背中をつけて立ち、肩甲骨を寄せながら深呼吸(3秒吸って6秒吐く)を5回。
🔷 みぞおち伸ばし(横隔膜リリース)
手を胸の下に当て、斜め上に引き上げながら上を向いて10秒キープ×3セット。
🔷 くるぶし湯たんぽ(足元の温熱ケア)
夜寝る前、足首周辺をカバーするように温めて副交感神経を活性化。
【第6章】“秋バテ”は、カラダを見つめ直すチャンス
「何もしてないのに疲れる」という不調には、必ず原因があります。
それが“自律神経”の乱れなら、整えてあげることで驚くほど回復します。
小さな習慣と、正しい身体ケアで、あなたの秋はもっと元気に、もっと軽くなります。
【まとめ】
・秋バテの正体は、自律神経の乱れ
・冷え・寒暖差・生活習慣が原因
・自律神経を整えるには整体×生活改善が有効
・今日からできる呼吸・温熱・姿勢ケアでラクになる
・秋田の寒暖差の不調こそ、自分を見直すチャンス!